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伝統あるクロームメッキ技術

Triumph Scrambler 1200 XE Chrome Tank
Inspiration Triumph Motorcycles 29th 11 2022

トライアンフのボンネビルシリーズとロケットシリーズにひときわ美しいクロームコレクションが登場しました。伝統的スタイルの美観がさらに向上したクロームコレクション。クラストップレベルの品質と仕上がりは折り紙付きです。

クロームコレクションの要であるクローム加工はトライアンフの歴史に深く根ざしています。1937年の初代スピードツインには複雑なディテールのタンクにクロームメッキが施されていましたし、1960年代に登場したカフェレーサーのトライトンは研磨加工されたメタルタンクが印象的でした。後に誕生したモダンカスタムクラシックにもクローム加工の伝統が受け継がれています。

限定生産となるクロームコレクションに搭載されるタンクは、トライアンフが誇る最先端のクローム加工施設で、職人の手によってひとつひとつ一点の曇りもなく仕上げられます。専門家チームは100万個以上の部品にクロームメッキを施して経験を積み、何年もかけて完璧な工程を作り上げました。この施設は先頃、ある専門コンサルタントによって「ジュエリー・スタンダード」(宝石レベルの品質標準)と讃えられました。

Triumph Truxton RS Chrome Edition Tank

 

 

フルクロームメッキのタンク製作工程
クロームコレクションのボンネビルT120、スクランブラー1200、ボバー、スピードマスター、カフェレーサーのスラクストンRS、そしてロケット3の両モデルにはフルクロームメッキのタンクが搭載されます。タンクを見れば、手作業によるディテール加工と研磨と仕上げのレベルの高さは一目瞭然ですが、作業時間は塗装仕上げのスタンダードなタンクと比べて5時間以上も長くかかります。

研磨はクロームメッキの品質と仕上がりのカギであり、どんな小さな傷や欠陥も許されません。スタンダードなタンクでは20分ほど研磨してから塗装工程に移りますが、クロームコレクションのタンクは、新設された研磨専用ワークショップにて熟練の職人チームが最長3時間かけて、すべて手作業で研磨を行ないます。

クロームメッキを行なう工程では一度にタンクをひとつだけメッキ加工します。ひとつのタンクに要する時間は約1時間40分です。この工程では、超音波洗浄とすすぎの後、耐食性のあるニッケルメッキの下地を施し、上層に装飾クロームメッキを施します。すべての作業を最先端のクローム加工ラインで連続して実施します。クロームメッキの仕上がりを丁寧に検査した後、タンクをトライアンフの塗装チームに委ねます。

 

 

 

 

塗装工程ではまず、タンク形状に合わせて特別に製作された硬質樹脂製マスキングガイドを使用し、手作業でマスキングを行ないます。マスキングガイドの形状を正確になぞるには熟練の技が必要であり、スタンダードなタンクのマスキングに比べ、7倍ほど時間がかかります。次に、クロームメッキ表面に対して適切な接着力を発揮するように開発された専用のプライマーを塗布します。そしてタンクを再び検査し、塗装の最終工程に入ります。最終工程では、トライアンフが誇る世界クラスの塗装設備にて手作業で吹き付け塗装を行い、色を付けます。その後、マスキングを取り外し、再び検査をし、塗装とクロームメッキとの境を研磨で仕上げ、最終検査を経て、車両にタンクを取り付けます。

クロームメッキタンクのディテール製作
スピードツイン900、スクランブラー900、ボンネビルT100に採用されている金属製のディテールは、トライアンフチームが過去5年にわたって開発を進めてきた画期的な独自プロセスによって製作されており、フィラメント状の薄い金属のグラフィックが特徴です。この新素材は日本で特別に生産されたもので、この素材を使いこなし、傷ひとつ残さずにディテールを仕上げるにはかなりの技が必要です。その高度な技を持つのは世界でもトライアンフチームの2名だけです。研磨、塗装、検査が完了したタンクに金属製のディテールを追加し、クリアラッカー保護層を薄く塗布して表面を滑らかに整えたら、最後に研磨と検査をして完成です。

トライアンフを代表するボンネビルシリーズとロケットシリーズに登場した魅力的なクロームエディションは、1年のみの限定販売です。

 

 

 

CHROME COLLECTION

トライアンフが世界に誇る設計・製造チームは、クラシカルなカスタムルックの美しさにこだわった「クロームエディション」を完成させました。

Triumph Thruxton RS Chrome Edition