トライアンフレーシングが2024年MXGP&スーパーモトクロス世界選手権のテストライダーと契約のお知らせ
トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社(本社:東京都港区海岸 代表取締役社長:大貫陽介)は、2024年のMXGP/MX2およびスーパーモトクロス世界選手権でのトライアンフのデビューに向けて準備が進む中、トライアンフレーシングがレース開発テストのリーダーとして2人のトップクラスライダーと契約したことをお知らせいたします。
二人のライダーはそれぞれ、
ティエリー・チザット=スゾーニが率いるトライアンフレーシングのMXGP/MX2チームのテストライダーとして参加するクレマン・デサール。
ボビー・ヒューイットが率いるトライアンフレーシングのUSスーパーモトクロス世界選手権チームの専任テストライダーとして参加するアイバン・テデスコ。
トライアンフレーシング、MXGP/MX2チーム
クレマン・デサール(『MXパンダ』)は、15年にわたりMXGP世界選手権の最高峰で活躍してきました。このシリーズで常に安定した走りを見せ、世界選手権で3度の2位、3度の3位、2度の4位を獲得しました。ベルギー国籍のデサールは、2009年にはプロオープンでベルギーチャンピオンに輝き、キャリアを通じて23回表彰台の最上段に立ちました。デサールは2020年にレースから引退し、テストライドとレースバイクの開発に専念しており、すでに新しいレースバイクを生み出してトライアンフの進歩に大きく貢献しています。
ヴィンセント・ベレニ:トライアンフレーシング・チームマネージャー、MXGP
「トライアンフからこのMXプロジェクトに参加するよう依頼されたとき、成功するためにはバイクの研究開発とテストが不可欠だと確信しました。クレマンはMXGPのコースやレース種目の要件について経験豊富ですし、今でもものすごく速いです。
クレマンとは長年一緒に仕事をしてきましたが、とても要求レベルが高く、バイクのあらゆる面に気を配るライダーなので、完璧な適任者だと思います。クレマンとはお互いによく知った仲ですし、理解し合っています。それに、市販車とレース用バイクの両分野での開発において、クレマンはすでに多くの成果をあげています。クレマンが参加してくれて、とても嬉しく思っています。」
トライアンフレーシング、USスーパーモトクロス世界選手権チーム
アイバン・テデスコ(『ホットソース』)は、8歳でオートバイレースを始め、1999年にプロに転向し、14年にわたってキャリアを積んできました。その中で、AMA 125ccウエストコーストスーパークロスシリーズで2回(2004年と2005年)、AMA 125ccナショナルモトクロスシリーズで1回(2005年)、チームUSAとしてモトクロスオブネイションで3回(2005年、2006年、2009年)優勝。
2014年にプロレースから引退した後、アイバンは新進気鋭のレーサーを指導し、現代でトップクラスのメーカー開発テストライダーとなりました。
ボビー・ヒューイット:トライアンフレーシング・チームプリンシパル(SMX)
「アイバンは、AMA SXチャンピオン、AMA MXチャンピオンとして、モトクロスオブネイションズで何度もチームUSAのメンバーとなって活躍するなど、最高レベルのレースで活躍してきた人物です。アイバンのことはもう何年も前から知っています。
アイバンのような経験者がプログラムに参加してくれれば、ここアメリカにおいて、トライアンフレーシングの強力な基盤に、さらに品質とレース経験という層がまたひとつ加わることになります。アイバンが引退する前のことですが、2014年、私のプログラムに、アイバンがチームメンバーとして、またプロライダーとしても参加してくれました。そこで、ライダーのアイバンと一緒に仕事をし、テストライダーとして細部へのこだわりや、さらに重要なことに、彼の働き方、新人ライダーへの指導法を直接見る機会を得ました。
『ホットソース』がプログラムに参加してくれてとても嬉しいです。トライアンフレーシングの未来も明るいですね!」
トライアンフレーシングのオフロードプログラムについて
SMX: トライアンフモーターサイクルは、2024年シーズンからモンスターエナジーAMAスーパーモトクロスワールドチャンピオンシップに参戦します。この参戦にあたり、米国にファクトリーレースプログラムを設立し、新たにグローバルトライアンフレーシングの旗印のもとでモトクロス部門を運営します。
ボビー・ヒューイットとのパートナーシップにより設立・運営されるこの新生トライアンフレーシングチームは、トライアンフの新型250cc 4ストロークMXバイク3台を、2024年のスーパーモトクロス世界選手権西海岸および東海岸シリーズに投入し、2025年には450ccプレミアクラスに参入する予定です。
MXGP: 同様に2024年に、トライアンフレーシングは、ファクトリーサポートのもと、権威あるFIMモトクロス世界選手権にデビューする予定です。
この画期的な新生トライアンフレーシングチームは、スポーツ界で最も経験豊富で成功を収めているチームオーナーの一人、ティエリー・チザット=スゾーニとのパートナーシップにより設立され、トライアンフの新型250cc 4ストロークMXバイク2台を2024年のMX2クラスに投入、2025年には450cc MXGPクラスへの参戦を予定しています。
トライアンフレーシングは、英国ヒンクレーにあるトライアンフのグローバル本社を拠点としており、ここにはブランドのオフロード設計エンジニアリング部門があり、新型モトクロスおよびエンデューロモーターサイクルシリーズのパワートレインとシャシーのコンセプトと開発を担っています。
MXGP/MX2世界選手権チームは、オランダのアイントホーフェン近郊にあるティエリーのレース施設を拠点とし、スーパーモトクロス世界選手権運営は、アメリカに新設された最新鋭の専用レース施設を拠点とする予定です。
トライアンフファクトリーのエンジニアリンググループとレースチームは緊密に連携し、2024年の世界選手権デビューに向けて、アイバン・テデスコとクレマン・デサールの主導ののもと、アメリカ、イギリス、ヨーロッパで集中的にテストを実施し、シャシーとエンジンのパフォーマンスを継続的に高めていきます。