アンドレア・アスタリタ | スピードトリプル1200RSを写す
新色のマットバハオレンジのボディにシルバーアイスとグラファイトのグラフィックが映えるスピードトリプル1200RS。トライアンフは、このマシンの撮影をアンドレア・アスタリタ氏にお願いしました。インパクトある作品で知られるロンドン在住の写真家です。
撮影するマシンがマットバハオレンジであるという説明を受けた彼は、ボディカラーにマッチする大胆な色と印象的な照明を備えた場所など、現代的な雰囲気漂う建造物を撮影場所の候補として挙げてくれました。
この撮影場所では、明るいオレンジ色の柵がスピードトリプル1200RSのオレンジと見事に調和し、車体を照らすフロアライトが絶妙なバランスの光と影を生み出しています。撮影は夜間に行なわれ、真っ暗な空にマシンと建物の鮮やかなオレンジというコントラストが実に美しく、ドラマチックなショットとなりました。
アスタリタ氏は自動車関連の撮影を得意とし、自身の作風であるドラマチックでコンテンポラリーな写真をロンドン市内のどこに行けば撮影できるかを知り尽くしているため、今回の撮影場所もスピードトリプル1200RSのアグレッシブでシャープで華麗なスタイルにぴったりでした。
彼は写真家としてロンドンで約5年活動しており、InstagramやTikTokでは@aa.visionとして多くのフォロワーに支持されています。個性溢れるコンテンポラリーな作風が人気を呼び、自動車写真の専門家としての地位を確立した彼は、世界的自動車ブランドの撮影などを手掛けています。
カメラを購入して写真を撮り始めた頃は、空いた時間を使って日常の何気ない瞬間を切り取っていましたが、徐々にクリエイティブな作品を追求するようになりました。 パートタイムのベンチャーとしてスタートを切ったものの、フルタイムの写真家として活動するまでに時間はかかりませんでした。
写真にかける彼の情熱は撮影だけにとどまりません。撮影方法に関する簡単な「ハウツー」動画をTikTokに投稿して写真の楽しさを皆に伝え、多くのフォロワーを獲得しています。
アスタリタ氏はバイクを撮影するカメラマンであると同時に、6年以上のライディング経験を持つ熱心なライダーでもあります。彼にとってのライディングは、現実を忘れて心を癒やす時間です。「悩み事を忘れるにはバイクで走るのが一番です。いつだってアドベンチャー気分を楽しめますから。まあ、クラシックバイクに乗っているなら話は別ですが」と彼は微笑みます。
彼の最初の愛車は2006年式ストリートトリプル675でした。そう、トライアンフだったのです。それが彼の一番のお気に入りのトライアンフであり、楽しかったライディングもセンチメンタルな思い出も彼の心に深く刻まれています。
アスタリタ氏が忘れられないライディングだったと語るのは、険しい山々と曲がりくねった道で知られるスイスのフルカ峠ですが、彼が愛してやまないのはロンドンのストリートです。しかも夜に走るのが大好きだから困ったものだねと、彼はにこやかに話します。「明かりが灯った夜の首都のがらんとした通りを友人と走るのは何物にも代えがたい特別な時間です」と彼は言います。
仕事やプライベートといった区別なく、アスタリタ氏が次に目指すのは、憧れのクルマでバイクを牽引し、世界中を冒険旅行するという夢の実現です。壮大な旅の様子を記録し、ソーシャル メディアで発信することを計画しています。
写真に興味のある方、撮影のヒントやアイデアを知りたい方はアスタリタ氏のInstagramやTikTokをフォローしてみましょう。